ミニマム生理学 −医療・衣・食・スポーツを学ぶ人のための− 真家和生・田中仁一朗著 A5・208頁 / 2530円 発行年月日 : 2010年10月 ISBN : 978-4-7655-0245-0 作業療法士や理学療法士等医療の仕事を目指す学生，家政学分野で衣食住の生活と関連させて生理学を学ぼうとする大学生，スポーツインストラクターを目指す人を対象に，生理機能の本質を少ない言葉で記述して必要最小限（ミニマム）の情報を提供することを目的とした生理学の入門書。これらをさらに圧縮して頭に収めれば，生理学の基本をマスターできる。高校で生物学を学ばなかった人にも理解できるよう記述。巻末には，作業療法士・理学療法士国家試験のレベルを知ってもらうため練習問題を掲載。   【序論】 　 第1章　生理学の目的と分野 　　1.1　ヒトの体の構造および行動の基本的な捉え方 　　1.2　生理機能の分類 　　　1.3　生理機能の目的 　 第2章　細胞 　　2.1　動物細胞の構成要素 　　　2.2　細胞膜 　　　2.3　幹細胞と再生医療 　 第3章 体液 　　　3.1　体液区分と細胞内外のイオン組成 　　　3.2　浸透圧 　　　3.3　体液の酸−塩基平衡 【植物性機能】 　第4章 循環系 　　　4.1　血液 　　　4.2　心臓　　　　 4.3　血液循環と血管系 　 第5章　呼吸系 　　　5.1　呼吸器と呼吸相 　　　5.2　呼吸運動のしくみ――胸式呼吸，腹式呼吸 　　　5.3　肺気量 　　　5.4　酸素解離曲線 　　　5.5　呼吸調節と異常呼吸 　第6章　消化吸収系 　　　6.1　口腔，咽頭，食道 　　　6.2　噴門，胃，幽門 　　　6.3　小腸（十二指腸，空腸，回腸，膵臓，肝臓） 　　　6.4　大腸 　　　6.5　排便反射，肛門 　第7章　泌尿排泄系 　　　7.1　腎と排泄系 　　　7.2　尿生成と尿の排出 　　　7.3　尿生成の調節 　　　7.4　腎機能評価項目――クリアランス（血漿浄化値），糸球体濾過量， 腎血漿流量，濾過率，腎血流量 　　　7.5　排尿のしくみ 　第8章　免疫系 　　　8.1　細胞性免疫 　　　8.2　体液性免疫（抗原抗体反応） 　第9章　体温調節・エネルギー代謝系 　　　9.1　体格，体型，体組成 　　　9.2　体格，体型に関する法則 　　　9.3　脂肪 　　　9.4　皮膚，メラニン，毛，汗腺 　　　9.5　産熱 　　　9.6　放熱 　　　9.7　熱量，比熱，熱容量 　　　9.8　体温 　第10章　内分泌系 　 　10.1　ホルモンの分類と作用 　　10.2　各内分泌器官とホルモン 　第11章　生殖系 　　11.1　性の分化，胎生期，思春期 　　　 11.2　男性生殖器 　　 11.3　女性生殖器 　 　11.4　受精，妊娠，出産，授乳 　　11.5　成長区分 【動物性機能】　 　第12章 神経細胞の生理 　 　12.1　神経細胞の構造と種類 　　12.2　興奮の伝導 　　 12.3　神経線維の分類，筋紡錘，神経の変性と再生 　 　12.4　シナプス伝達 　 　12.5　神経伝達物質とシナプス後電位 　 　12.6　シナプス伝達の可塑性 　　 12.7　介在ニューロンによる抑制 　第13章　中枢神経系 　 　13.1　中枢神経の発生 　　 13.2　大脳 　　 13.3　脳幹(＝(間脳)＋中脳＋橋＋延髄）・小脳 　　 13.4　脊髄　　　 　第14章　末梢神経系 　　 14.1　末梢神経系の分類 　　 14.2　自律神経系 　第15章　感覚系 　　 15.1　感覚の分類 　　 15.2　皮膚感覚 　 　15.3　深部感覚，内臓感覚，痛覚 　　 15.4　関連痛 15.5 嗅覚 　　 15.6　味覚 　 　15.7　視覚 　　 15.8　聴覚 　 　15.9　平衡覚 　第16章　筋の生理 　　 16.1　筋の分類 　　 16.2　骨格筋細胞のミクロ構造 　　 16.3　筋収縮のメカニズム 　　 16.4　筋線維タイプ 　　 16.5　筋紡錘，ゴルジ腱器官 　　 16.6　筋電図 　第17章　運動系 　　 17.1　運動反射の種類 　　 17.2　姿勢反射 　　 17.3　歩行 　　 17.4　発音 　　 17.5　嚥下 　　 17.6　骨格 作業療法士・理学療法士国家試験のための練習問題 参考図書 索引 コラム ヒト，人間，人類という言葉／ウイルス，DNA，RNA／ミトコンドリアイブ／バリウム／細胞膜電位発生のメカニズム ／幹細胞の種類と特性／副鼻腔／血液型 ／皮下静脈 ／ハンチング・テンパラチャー・リアクション／呼吸／乳歯，永久歯，第三大臼歯／便秘と下痢／初乳／産熱の計算／民族服と衣替え／神経伝達物質と殺虫剤／脳内伝達物質と神経症／重心／嚥下トラブル／障害とリハビリテーション