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書籍詳細
 
キトサンの農業利用の理論と実際
−安全・持続型農業をめざして−
渋谷政夫著
A5・122頁 / 2090円
発行年月日 : 2000年11月
ISBN : 4-7655-0236-8
 

内容紹介
【在庫僅少・美本ございません】
キトサンとある種の物質とを含む溶液を葉面散布すると,カルシウムが多く,硝酸の少ない野菜のできることが確かめられている.つまり,要素欠乏症の軽減,品質の向上に寄与するわけであるが,キトサンは,また,減農薬,減化学肥料にも貢献する.本書は,長年の研究と実地試験から得られた成果に基づき,キトサンの農業へのさまざまな利用法を解説する.試験データ多数.
 
目次
第1章 キトサン農業資材利用の概説
1.1 作物に対するキトサンの機能性
(1) 抗菌・抗カビ性効果
フザリウム菌の増殖に及ぼすキトサンの影響/キチナーゼ活性の増加
(2) 植物生長促進効果
(3) 発根促進効果
水稲育苗試験/ニンジン試験/養分吸収に及ぼすキトサンの影響
(4) 品質向上効果
(5) 増収効果
キトサン処理によるジャガイモの増収効果/サツマイモの増収効果
1.2 水稲に対するキトサンの利用
(1) キトサン米の問題点
(2) キトサン施用米の食味改善試験
試験設計/経時的生育調査結果/収量調査結果/収穫米の品質
(3) 総合考察
第2章 ミネラル・微量元素吸収促進機能
2.1 低硝酸化機能
(1) なぜ硝酸が問題か
硝酸の人への影響/硝酸の作物への影響
(2) 栽培技術と硝酸濃度
品種による違い/窒素施肥量との関係/野菜類の収量と施肥窒素の形態/有機栽培野菜の硝酸は必ずしも少なくない/硝酸態窒素の「肥料―土壌―作物―人」との関係
(3) 主な野菜類の硝酸濃度
市販野菜(例)/野菜の部位別硝酸濃度
(4) 低硝酸化剤の開発
低硝酸化の理論的根拠/基礎試験/現地圃場における効果試験例/低硝酸化剤の特長
2.2 カルシウム吸収促進機能
(1) なぜカルシウムが問題か
(2) 人の健康とカルシウム摂取量
(3) カルシウム欠乏による農作物の生理障害
カルシウムと窒素のバランス/作物体内のカルシウムの分布,移行,役割
(4) 野菜類のカルシウム含量(例)
(5) カルシウム強化剤の開発
開発の端緒となった最初の試験/カルシウム強化剤の葉面散布による効果/カルシウム強化剤の特長

第3章 キトサンの多面的機能性の農業利用
3.1 植物成分調整剤の開発
(1) 植物成分調整剤の成分組成と効果のねらい
成分組成/効果のねらい
(2) 性状を異にするキトサンを用いた植物成分調整剤の植物反応
(3) 植物成分調整剤の微量元素の働き
レタス/セロリー/ホウレンソウ/考察
(4) 日持ち性の向上
長ネギ/レタス
3.2 現地圃場における植物成分調整剤の効果試験例
(1) 葉菜類
トンネル栽培ホウレンソウ/露地栽培レタス・ホウレンソウ/露地栽培レタス(A)/露地栽培レタス(B)/露地栽培グリーンボールキャベツ(A)/露地栽培キャベツ(B)/露地栽培早春キャベツ(C)
(2) 果菜類
ハウス栽培キュウリ/ハウス栽培ナスとピーマン/温室メロン
(3) 果樹
ナシ(A)
3.3 植物成分調整剤の特長
増収/本剤の環境への影響/使用/ニーズに即応
3.4 キトサン農業資材の基本的使用法
(1) キトサン単成分資材の基本的使用法
野菜類に対する水溶性低分子キトサン(3%)液剤の使用法/果樹類に対する水溶性低分子キトサン(3%)液剤の使用法
(2) 植物成分調整剤の使用法
野菜類に対する使用法/果樹類に対する使用法
(3) 基本的使用法による葉もの野菜の硝酸濃度と糖度(例)

資料
市販野菜の硝酸濃度,糖度測定例/葉もの野菜を茹でた場合の脱硝酸/某無農薬栽培研究会のホウレンソウの硝酸濃度と糖度の例,および野菜中の亜硝酸/諸外国の野菜の硝酸濃度の上限値/野菜中の硝酸濃度基準値例/食品添加物としての硝酸,亜硝酸の基準値例/外食産業の有機物等農産物基準(JF基準)(案)/亜硝酸性窒素ならびに硝酸性窒素の世界の現行基準/キトサン資材(減硝酸・カルシウム強化剤)を使用したレタスの品質評価/アミロース含量と米の食味/窒素施肥と米の食味/植物,動物および人の健康と微量元素(モリブデン・亜鉛・銅・マンガン)
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