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書籍詳細
 
ニューカーボン材料
稲垣道夫・菱山幸宥著
A5・210頁 / 5280円
発行年月日 : 1994年2月
ISBN : 4-7655-0130-2
 

内容紹介
カーボン原子を主成分とするカーボン材料の歴史は古く,人類の歴史とともにあったといっても過言ではない.本書は,最新のカーボン材料の構造と組織の多様性について解説するとともに,それら材料の機能発現の素因を構造と組織に求めて理解しようとするものである.
【主要目次】古くて新しい材料「カーボン」/カーボンファイバー/高配向性グラファイト/等方性カーボン/グラファイト層間化合物/ダイヤモンド/フラーレンズ/カーボンコンポジット
 
目次
第1章 古くて新しい材料「カーボン」
1.1 カーボン材料
1.2 カーボン材料開発小史
1.3 カーボンファミリー
1.4 構造・組織のキャラクタリゼーション
粉末X線回折/透過電子顕微鏡観察/磁気抵抗効果/走査電子顕微鏡観察
1.5 本書の構成

第2章 カーボンファイバー
2.1 分類
2.2 製法
PAN系カーボンファイバー/ピッチ系カーボンファイバー/気相成長系カーボンファイバー
2.3 構造・組織と物性の変化
構造変化の一般的スキーム/等方性ピッチ系カーボンファイバー/PAN系カーボンファイバー/メソフェーズピッチ系カーボンファイバー/気相成長系カーボンファイバー

第3章 高配向性グラファイト
3.1 定義と種類
3.2 キッシュグラファイト
製造/構造と物性
3.3 高配向性熱分解グラファイト
製造/構造と物性
3.4 高分子フィルムからの高配向性グラファイト
炭素化/黒鉛化/黒鉛化性の制御/構造と物性

第4章 等方性カーボン
4.1 等方性の実現
4.2 ガラス状カーボン
製造/構造と組織/特性
4.3 高密度グラファイト
等方性と高密度の実現/特性と用途

第5章 グラファイト層間化合物
5.1 構造と特徴
5.2 合成
5.3 機能
機能の由来/高導電性機能/電気化学的機能/触媒機能/ガスの吸着・吸蔵機能/その他の機能

第6章 ダイヤモンド
6.1 天然から人工へ
6.2 構造
6.3 製造
高圧法/低圧法
6.4 機能の発現
ダイヤモンド/ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)

第7章 フラーレンズ
7.1 C60の発見とフラーレンズの誕生
7.2 C60の合成
7.3 固体C60の結晶構造
7.4 C60結晶へのアルカリ金属のドーピングと超伝導
7.5 フラーレン関連のトピックス
金属内包フラーレンズ/カーボンナノチューブ/マルチフラーレン

第8章 カーボンコンポジット
8.1 コンポジットとしてのカーボン材料
8.2 カーボンファイバー−コンクリートコンポジット
その出現/短繊維状ファイバーを用いたコンポジット/長繊維状ファイバーを用いたコンポジット/カーボンファイバー不織布を用いたコンポジット
8.3 カーボンファイバー−カーボンコンポジット
その構成/製造/機能の発現
8.4 カーボン−セラミックスコンポジット
製造上の問題点/カーボン−金属カーバイドコンポジット/カーボン材料へのセラミックスコーティング
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