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書籍詳細
 
「想定外」の世界
−福島原発事故で語られなかったこと−
平田周著
B6・250頁 / 1980円
発行年月日 : 2011年9月
ISBN : 978-4-7655-4469-6
 

内容紹介
3月11日以降,原発事故について夥しい量の情報がマスメディアを通じて流されてきた。本書は,事故から半年を経て,これまでに得られた知識や情報などを改めて見直し,今後に向けた原発のあり方,災害への対処法について,その考え方をまとめたもの。
 
目次
プロローグ

第1章 何度も繰り返された「想定外」という言葉
 1.1 「想定外」という言葉に隠されているもの
 1.2 もし原子炉に飛行機が墜落したら?
 1.3 危機管理はリスク? それともクライシス?
 1.4 リスクは白か黒かではない
 1.5 未来のことはわからない、対策・予算がない

第2章 事故は連鎖する
 2.1 事故は発展していく
 2.2 ある地銀で起きたATM停止事故
 2.3 雪印乳業の牛乳食中毒事件
 2.4 宮崎県で口蹄疫拡大事件
 2.5 トップの記者会見が遅すぎる
 2.6 どこで連鎖を食い止めるか

第3章 福島第一原発の事故を振り返る
 3.1 事故発生から最悪事態へ
 3.2 なぜ混乱したか
 3.3 封じ込めが原発事故の鉄則
 3.4 WASH-1400がすべて指摘していた
 3.5 IAEA国際専門家調査団の報告書

コラム@ もっと知りたい人のために 調査団報告書 東日本大震災専門調査

第4章 スリーマイル島の原発事故の記憶
 4.1 事故の概要
 4.2 対処の不手際
 4.3 TMI-2事故の教訓はどうのように活かされたか
 4.4 わが国はTMI-2事故から何を学んだのだろうか

コラムA もっと知りたい人のために アメリカで開発されたPRA法

第5章 いつもどおりの情報管理の醜態
 5.1 本社と現場の間のギャップ
 5.2 平井レポートの衝撃
 5.3 情報伝達と意思決定はなぜ改善されないか
 5.4 点を見る目と全体を見る目
 5.5 情報センスの欠如

コラムB もっと知りたい人のために 原発がどんなものか知ってほしい

第6章 原子力発電の安全性を高める方法はないのか
 6.1 世界の原子炉は1000基になる
 6.2 原子炉と安全性
 6.3 原発建設より費用がかかる原子炉の廃棄
 6.4 色褪せていった原子力工学研究者の情熱
 6.5 安全性の高い発電用原子炉は可能か
 6.6 もっと根本的な問題解決策はないか
 6.7 原子力発電はどうなるか

第7章 いま求められる個人のリスク感覚
 7.1 リスクに対する日本人
 7.2 外国人の感嘆はやがて失望に変わった
 7.3 セルフ・ヘルプの時代

エピローグ

索引
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