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書籍詳細
 
単位は語る
−科学のツボ−
森川鐵朗著
B6・156頁 / 1650円
発行年月日 : 2006年12月
ISBN : 4-7655-4453-2
 

内容紹介
【美本ございません】
単位は,自然科学や技術で,また日常生活で頻繁に使うものでありながら,その意味を正しく理解することはなかなか難しい。本書では,単位に関わる考え方や原理的な背景の話を織り交ぜながら,国際単位系(SI)の解説を読み物風に記述する。軽く読み流しながらも次第に科学的思考法に迫れるよう構成に工夫を凝らしてあり,測定原理,次元と物理量と単位,マクスウェルの教えなど,科学の考え方の急所が自然に理解できる。高校生,大学生,技術者,また教える立場にある小・中・高の理科教員向け。
 
目次
まえがき

単位は「くくる」とみえてくる

01 あれって何だろう
02 類は友をよぶ
03 最初の一撃は
04 腸詰(ソーセージ)は切って食べる
05 矛と盾との関係にならないように
06 代表として出場する
07 具体物と抽象とが一致して
08 世界でもっとも強力か
09 記号は伝える
10 鳥はツバメであるか
11 くくると概念が生れた
12 物理量の包含関係を理解する
13 代表の「たし算とかけ算」
14 分けて分けて(また)分けて
15 記号は七難を隠す
16 キログラム原器は「1kg」ではない

マクスウェル先生はこう教える

17 物理量の測定原理
18 バランス(均衡)すると生れるもの
19 所要時間は130年
20 単位の名称と単位の記号とを区別する
21 さえずりを聞き分けるソロモンの指輪


物理量の世界をゆく

22 重々しく我が「日本国原器」は
23 形の違いを気にしない
24 古くて新しい物理量だ
25 花のように「美しい」人
26 「つぶつぶ」の山々
27 「の」の字に注意
28 記号は冷たいか
29 化学者は考えた
30 ひと粒の麦が地に落ちて
31 大きい数の理解は難しいか
32 海辺の波を思い出す
33 ぶら下がった「仕付け糸」か
34 単位あたりの単位か
35 キログラム原器の運命はいかに
36 早く「さよなら」したい
37 ダースは単位か
38 定数は「数」ではない
39 秘密の暗証番号は12だ
40 選ばれしもの―なんじの名は
41 二人の関係を相対的にすませる
42 「量」違いの話
43 数学の「物理量」を学ぶ
44 定義か法則か
45 手に100gのリンゴをもつと
46 オスカルもパスカルも人名です
47 人間の都合で選ぶ
48 単位から単位へと渡り歩く
49 どちらも正しいか
50 これぞ物理量の単位だ
51 温度の記号「℃」は印か
52 氷が張ったら270度だ
53 探してもみつからない

歴史と文化を知る

54 ほら貝を吹く
55 全員集合せよ
56 あこがれの星はただ一人
57 世界中から集まった「七人の侍」
58 記号(シンボル)が実体を指示する
59 老兵は消えゆくのみ
60 半径5の円を描きなさい
61 ごく身近なところにも仲間(次元)がいた
62 代表を増やしたくない
63 キロはキロキロのキロ
64 リンゴとミカンとで「2個」か
65 リットルは移り変わる
66 たかがの話ではない
67 大小と強弱のいずれかで勝負する
68 電池がなくなった
69 鳥の目で眺めると
70 流転するのみ
71 エネルギッシュな
72 エネルギー表現はいろいろ
73 このステーキは「高ジュール」か
74 仕事率の感じは
75 情は人のためならず
76 人の英知で比較する

科学する心をひらく

77 親を子どもから独立させる
78 お隣のやり方をまねよう
79 ブイ エイ シイ エイ ティ アイ オ エン(vacation)
80 昔の人による命名は
81 詰りぐあい
82 三子のたましい(魂)百まで
83 単位の表現法は文化である
84 器用な日本人
85 「好き」か「嫌い」か「はっきり」させる
86 物理量とはそもそも何者ぞ
87 科学の「言葉と文法」は
88 「量算法」のはじまり
89 「量算法」の発展は
90  「あれ」が「そう」してさ「なるほど」
91 「数字列 空白 単位記号」という表現
92 空白は空ではない
93 ほんものの偽札
94 テストの時間です
95 「数字列」は数にあらず
96 物理量か数か「それが問題」だ
97 リトマス試験紙を使うと
98 見れども観えず
99 教えられなければ身につかない
100 科学しない方法
101 登山の前にトレッキングを
102 ヤジロベイのバランス感覚
103 アメリカの教科書の計算法は
104 数学の問題も解く
105 「量算法」で科学する

理解の度合を測る

106 かんじんかなめ(肝心要)の扇の要
107 もう一度両親の教えを
108 性格と生き様を区別する
109 典型的な法則をもとにして考えると
110 粒子の種類に無関係な物理量とは
111 アボガドロ的世界に住む
112 わかんない
113 化学特有の表記法に注意して
114 おおらかに「くくる」
115 みかけが違っても「量」は同じ
116 バランスさせる
117 ゆえんを問うこと
118 物質量が物理量である根拠は
119 おかしい
120 原子量・分子量は「物理量」か
121 「1対1対応」を練習してみる
122 物質量測定用の「物差」は
123 化学では相対量で(ほとんど)すませる
124 手を取り合って
125 カップの「量」と受皿の「量」は一致するか
126 化学では数えない(数えられない)
127 銭枡で測る
128 VIPは名なしさんか
129 物質の物質量測定は
130 物質量を直接的に比較する
131 唯一最小の物質量
132 ひと粒から出発するか
133 測る相手がわからない
134 穴蔵がみつかった
135 モルにも要素粒子の指定がいるのか
136 現代科学の流儀
137 法則は単位系とは独立に
138 物質量の次元とは
139 次元なくして理解なし
140 体験して納得できることもある
141 歴史上の遺物か
142 高校化学教科書は大丈夫か
143 もって嚆矢となす
144 海外事情をみると
145 モル解釈の諸説のまとめ
146 色にいでにけり
147 物質量のまとめ


付録

付録T 演習問題
付録U モルの学習シートと模擬実験
    学習シートその1 物質量とモルについて
    学習シートその2 物質量とモルについて
    学習シートその3 要素粒子の相対質量とモル質量について
    学習シートその4 実験の手引:モルの概念と測定法とモデル実験(豆世界)
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