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書籍詳細
 
都市・農村連携と低炭素社会のエコデザイン
梅田靖・町村尚・大崎満編著
A5・224頁 / 2970円
発行年月日 : 2011年2月
ISBN : 978-4-7655-3448-2
 

内容紹介
低炭素社会の構築に向けては,制度設計,ものづくり,市民のライフスタイル,地域のエネルギー供給システムなど,あらゆるモノとコトを結集してその実現を図る必要がある。その中でも,都市・農村の地域連携が改めて注目されつつある。都市問題,農村問題が深刻化する中で,これまでこれらを個別に議論することはあっても,共同の目標である低炭素社会構築のための連携をキーワードにした考察は多くなかった。本書は,環境省のプロジェクト「都市・農村の地域連携を基礎とした低炭素社会のエコデザイン」(2008〜2010年度)の結果から得られた知と方法を発信することを目的としている。
 
目次
総論 都市・農村連携の原点

  1.都市の成長と依存関係
  2.都市・農村の連携の考え方の類型
  3.都市・農村の連携の基本であり、第一の強化点は「自立型」
  4.都市・農村の連携の第二の強化点は「業連携型」
  5.都市・農村の連携の第三の強化点は「空間連携型」
  6.都市・農村の連携の第四の強化点は「ファイナンス連携型」
  7.都市・農村の連携の第五の強化点は「フットプリント連携型」
  8.都市・農村の連携の第六の強化点は「自然資源サービス連携型」
  9.おわりに


第T部 都市と農村の連携のあるべき姿

 1.都市・農村連携の概念整理
  1.1 都市と農村の対比
  1.2 統計上の定義
  1.3 日本の都市・農村と国土政策
  1.4 近年における産業・省庁間の連携
  1.5 低炭素社会の都市・農村連携

 2.低炭素社会構築を目指すための農林水産業を中心とした業結合
  2.1 低炭素社会の形態
  2.2 低炭素社会における業結合モデルの概要
  2.3 低炭素社会を目指す制度を対象とした業結合の把握
  2.4 宮古島市の環境モデル都市行動計画書における業結合
  2.5 まとめ

 3.バイオマス利用による資源の利用構造の変化シナリオ
  3.1 バイオマスを活用することで実現できる都市・農村連携の姿
  3.2 バイオマスをどう活用するか
  3.3 中国浙江省におけるケーススタディ
  3.4 食品廃棄物・排泄物・汚泥の利用用途配分
  3.5 森林資源の利用用途配分
  3.6 まとめ

 4.都市・農村連携の可能性と未来像
  4.1 日中における都市・農村連携と地域資源循環
  4.2 パイロット・モデル事業の提案
  4.3 広域展開可能性の評価枠組み
  4.4 温室効果ガス排出削減量の試算
  4.5 まとめ


第U部 都市・農村連携による低炭素社会構築の可能性

 1.農村産業:新しい仕組みと挑戦
  1.1 地球環境時代の農村産業
  1.2 農村低炭素化産業の実際:中国河南省の杜仲産業
  1.3 農村産業の低炭素化効果と多様な便益
  1.4 農村産業による低炭素クレジットとCDMの課題
  1.5 グリーン産業の将来展望

 2.北海道独立構想
  2.1 北海道独立への道
  2.2 新たな里
  2.3 食・エネルギーと環境を活かした北海道の自立化展望
  2.4 地域の持続的な取組み

 3.広域低炭素社会と国際連携
  3.1 広域低炭素社会の政策フレーム
  3.2 広域低炭素社会実現のための評価モデルの開発とケーススタディ
  3.3 都市・農村連携とエネルギー・資源システムの最適化
  3.4 広域炭素社会とCDMの活用
  3.5 国際資源循環と広域低炭素社会
  3.6 「国際互恵」と広域低炭素社会
  3.7 広域低炭素社会と戦略的適応策


第V部 都市・農村連携と低炭素社会のエコデザイン

 1.地球的環境容量に応じた持続可能性と地域自立への直
  1.1 地球の容量限界:環境容量の視点を再考する
  1.2 文明の転換
  1.3 人類活動と都市社会化
  1.4 食糧生産と農業
  1.5 エネルギー問題
  1.6 水が世界人類の生存を支配する
  1.7 Carrying Capacity はどう決まるか

 2.座談会 都市・農村連携と低炭素社会のエコデザインとは
  2.1 座談会を開始するにあたって
  2.2 パイロット・モデルを通じて行った組織的な研究スタイル
  2.3 北海道の自立
  2.4 東アジアにおける低炭素社会構築の与件の変化
  2.5 オーバーシュートを如何に回避すべきか
  2.6 まとめ


結語
Copyright