gihodo shuppan
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書籍詳細
 
環境工学の新世紀
土木学会編
A5・288頁 / 3960円
発行年月日 : 2008年2月
ISBN : 978-4-7655-3421-5
 

内容紹介
環境工学の歴史的展開を学び,21世紀の環境問題へ挑戦する足がかりとなる書。環境工学の歴史的な流れをその背景とともに説明し,衛生工学から環境工学へと展開した必然性を理解できるようにした。また,これまでの重要な環境工学研究・技術の情報を整理して提示し,環境工学の意義を理解できるようにしている。さらに,研究課題を提示し,これからの研究の方向を読み取ることができる。環境工学分野の研究・技術開発に携わる大学院生,若手研究者・技術者クラス対象。
 
目次
1 衛生工学から環境工学へ――社会的背景と技術展開
 1.1 はじめに
 1.2 衛生工学委員会発足当時の時代背景と組織的研究開始
 1.3 土木学会環境問題小委員会の発足
 1.4 70年代後半から80年代の研究
 1.5 80年代後半から地球環境問題の始まり
 1.6 90年代――地球環境時代の幕開け
 1.7 21世紀の始まりと環境工学の課題
 1.8 環境工学と環境科学の融合

2 上水道工学の展開
 水道年表
 2.1 健康な都市基盤施設としての水道
  2.1.1 近代水道の意義
  2.1.2 高普及時代の水道
 2.2 上水道工学技術の歴史と展望
  2.2.1 水源施設
  2.2.2 水輸送施設
  2.2.3 浄水施設
  2.2.4 高度浄水処理
 2.3 水質新時代における水道工学の展望
  2.3.1 健康環境リスクによる水質基準
  2.3.2 耐塩素感染性生物と膜ろ過技術
  2.3.3 レダンダントな浄水技術

3 下水道工学発展の歴史
 下水道問題年表
 3.1 下水処理技術の歴史と展望
  3.1.1 下水道の役割の発展
  3.1.2 下水処理技術の歴史
 3.2 今後の下水道技術の展望
  3.2.1 『下水道施行令』の改正
  3.2.2 『下水道法』の改正
  3.2.3 省エネルギー,資源循環
  3.2.4 有機性の環境微量汚染物質への対処
  3.2.5 対処型下水道からサービス下水道へ(高度処理下水道から高規格下水道へ)
  3.2.6 一元化下水道
 3.3 新たな上下水道システムの創造
  3.3.1 上水道の認識
  3.3.2 下水道の認識
  3.3.3 上下水道システムの関連性
  3.3.4 上下水道システムの展望
  3.3.5 新しい上下水道システムの提案

4 廃棄物工学の変遷と今後の展開
 ごみの戦後史
 4.1 廃棄物問題と対策の歴史
 4.2 廃棄物研究と技術の展開
  4.2.1 中間処理
  4.2.2 最終処分
 4.3 循環型社会に向けた研究・技術の展開
  4.3.1 待ち受けている社会像
  4.3.2 持続可能な社会に向けた廃棄物研究・技術の展開

5 水環境の変遷と環境工学研究
 水環境年表
 5.1 水環境問題の現象把握,機構解明,影響評価研究の展開
  5.1.1 水環境の定義
  5.1.2 水環境問題の史的変遷と経験
  5.1.3 水環境に関わる現在の問題と事例
  5.1.4 水に関わる現象の把握と成果の利用
  5.1.5 水環境の社会的評価
  5.1.6 水環境にかかる今後の展開
  5.1.7 水環境問題解決にかかる学問的課題
 5.2 水環境保全のための対策技術研究の展開
  5.2.1 直接浄化技術  153
  5.2.2 エコテクノロジーによる自然再生

6 地圏環境研究の変遷と今後の展開
 地圏環境問題年表
 6.1 日本における地圏環境問題と対策の歴史
  6.1.1 日本の地圏環境問題
  6.1.2 地圏環境管理技術の展開
  6.1.3 地圏環境の汚染修復フローと調査研究課題
  6.1.4 地圏環境管理の技術システム
 6.2 地圏環境の持続可能型利用と今後の展開
  6.2.1 地圏環境を取り巻く状況
  6.2.2 持続可能性を考慮した広域地下水資源管理
  6.2.3 土壌汚染エキスパートシステム作成の必要性
  6.2.4 土壌汚染は健康リスクから生態リスクへ

7 大気環境研究の変遷と今後の展開
 大気環境年表
 7.1 大気環境問題と現象解明研究の変遷
  7.1.1 過去半世紀の大気汚染問題
  7.1.2 大気汚染物質
  7.1.3 まとめと今後の展開
 7.2 大気環境保全対策の変遷と展開
  7.2.1 はじめに
  7.2.2 大気環境問題と対策の歴史的変遷
  7.2.3 大気汚染対策の概要
  7.2.4 歴史的教訓と今後の展望

8 環境工学の展開への新たな手法の可能性
 8.1 環境シミュレーション
  8.1.1 はじめに
  8.1.2 生態系シミュレーション
  8.1.3 環境影響評価(環境アセスメント)モデル
  8.1.4 地球温暖化対策モデル
 8.2 リスク評価手法
  8.2.1 リスク評価とリスクマネジメント
  8.2.2 リスク評価と不確実性の評価
  8.2.3 DALYを指標としたリスク評価
  8.2.4 微量汚染物質の管理に向けて

9 これからの環境工学の課題と展望
 9.1 はじめに
 9.2 理論水処理学へのアプローチ――概念的構造モデルからの問題提起
  9.2.1 凝集フロックの密度と強度
  9.2.2 フロック状固形物の強度の推定
  9.2.3 フロックの構造と構成要素――活性汚泥フロックにおけるバクテリア群の構成
  9.2.4 活性汚泥モデルにおける有機物分類の嫌気性分解への拡張に関わり生じる疑問
 9.3 おわりに
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