gihodo shuppan
HOME 新刊案内 ジャンル別書籍 購入案内 会社案内 お問い合せ
書籍詳細
 
水道工学
藤田賢二監修
B5・954頁 / 30800円
発行年月日 : 2006年11月
ISBN : 4-7655-3198-8
 

内容紹介
水道事業は,他業種と同様に市場開放,規制緩和,国際規格化の最中にあるが,水道技術は水源水質汚染,水資源の逼迫など今まで幾多の問題を乗り越え,確固たるものを確立している。本書は,その集成である。水道現場(計画,設計,建設,維持管理,更新改造)に対応する的確な実務書であり,かつ環境問題,対外援助問題の絶好の参考書である。
 
目次
1. 総  論
1.1 水道の歩み
1.1.1 水道の始まり:古代の水道
1.1.2 中世の水道
1.1.3 ヨーロッパの近世と近代の水道
1.1.4 日本の水道の歴史
1.2 現代水道の仕組み
1.2.1 日本の水道制度
1.2.2 日本における水資源開発
1.2.3 水の浄化
1.2.4 水の輸送
1.2.5 最近の技術開発
1.3 現代水道の課題
1.3.1 水源確保に関わる課題
1.3.2 水源水質問題への対応
1.3.3 水道技術の課題
1.3.4 水道を取り巻く社会経済の動向と水道事業
1.4 若き技術者への期待
参考文献

2. 水道水源の確保と水源水質
2.1 水道水源の確保:水資源
2.1.1 水 循 環
2.1.2 日本の水資源の賦存状況と利用状況
2.1.3 日本の水資源供給の仕組みと水利権取得
2.1.4 水需給の今後の見通し
2.2 水の性質,水道水源の水質
2.2.1 水の理化学的性質
2.2.2 水道水源の水質
2.3 世界の水事情と地球温暖化等の水資源への影響
2.3.1 世界の水事情:地球の水危機
2.3.2 地球温暖化,酸性雨等の地球環境問題と水資源,水道への影響
2.3.3 日本の水資源の今後と水道水源確保の課題
参考文献

3. 水道の計画
3.1 水道システム
3.1.1 水道を構成する施設要素
3.1.2 水道システム
3.2 水道計画
3.2.1 水道の計画
3.2.2 水道施設整備の手順
3.2.3 水道施設整備計画の構成
3.2.4 水道施設整備計画策定のための基礎調査
3.2.5 水道需要予測
3.2.6 水道施設における「ゆとり」
3.2.7 水道における震災対策
参考文献
3.3 水道計画の数学手法
3.3.1 長期水需要予測の数学
3.3.2 短期水需要予測の数学
3.3.3 水運用計画の数字
参考文献

4. 水源・貯水施設
4.1 水道水源の種類と特徴
4.1.1 地 表 水
4.1.2 地 下 水
4.2 貯水施設
4.2.1 貯水施設の種類
4.2.2 水源・貯水の水理
4.2.3 貯水施設の設計
4.2.4 貯水施設の維持管理
4.3 表流水の水源・貯水施設の実施例
参考文献

5. 取水施設,導水施設
5.1 地表水の取水施設
5.1.1 基本事項
5.1.2 地表水の取水施設の設計
5.1.3 地表水の取水施設の維持管理
5.2 地下水の取水
5.2.1 基本事項
5.2.2 地下水の取水施設
5.2.3 地下水の取水施設の設計・建設の手順
5.2.4 地下水の取水施設の維持管理
5.2.5 井戸における障害の原因と対策
5.3 導水施設
5.3.1 基本事項
5.3.2 導水施設の設計
5.3.3 導水施設の維持管理
5.3.4 取水・導水の水理:開水路の水理
5.4 取水施設・導水施設の実施例
参考文献

6. 浄水処理
6.1 浄水システム
6.1.1 浄 水 量
6.1.2 浄水方法の選択
6.1.3 処理系列数
6.2 凝  集
6.2.1 目  的
6.2.2 凝集理論
6.2.3 撹拌槽の動力学
6.2.4 凝集装置の設計
6.2.5 薬品注入
6.2.6 設 計 例
参考文献
6.3 沈降分離
6.3.1 粒子の沈降速度
6.3.2 沈澱池の除去率
6.3.3 沈澱池の構造
6.3.4 設計緒元
6.3.5 汚泥掻寄機
6.3.6 排泥量の計算
6.3.7 設 計 例
参考文献
6.4 緩速濾過
6.4.1 概  要
6.4.2 緩速濾過の浄化作用
6.4.3 緩速濾過池の運転・管理
参考文献
6.5 急速濾過
6.5.1 概  要
6.5.2 急速濾過池の構造
6.5.3 濾過理論
6.5.4 濾過速度
6.5.5 濾過損失水頭
6.5.6 濾材と濾材構成
6.5.7 流量調節方法
6.5.8 濾層洗浄
6.5.9 逆洗浄排水樋
6.5.10 下部集水装置
6.5.11 自動化濾過池
6.5.12 生物濾過
6.5.13 設 計 例
参考文献
6.6 膜 処 理
6.6.1 概  要
6.6.2 膜材料と膜モジュール
6.6.3 膜濾過方式
6.6.4 洗浄方式
6.6.5 流束と膜差圧
6.6.6 膜濾過プロセス
6.6.7 膜分離プロセスの利点と問題点
6.6.8 設 計 例
参考文献
6.7 水道水の消毒
6.7.1 塩素消毒
6.7.2 その他の消毒剤
6.7.3 消毒設備
参考文献
6.8 オゾン処理
6.8.1 オゾンによる浄水機構
6.8.2 オゾン処理設備
6.8.3 オゾン処理施設の実例
参考文献
6.9 活性炭吸着処理
6.9.1 活性炭による浄水処理機構
6.9.2 活性炭の吸着機構
6.9.3 活性炭の物性変化
6.9.4 活性炭吸着処理の方式
6.9.5 粒状活性炭吸着設備
6.9.6 活性炭吸着処理施設の実例
6.9.7 活性炭吸着処理施設の管理
参考文献
6.10 生物処理設備
6.10.1 生物処理の特性
6.10.2 浸漬濾床装置(ハニカム方式)
6.10.3 回転円板装置
参考文献
6.11 その他の処理
6.11.1 エアレーション
6.11.2 pH値調整
6.11.3 塩素処理
6.11.4 イオン交換および活性アルミナ吸着
6.11.5 電気透析法
6.11.6 石灰凝集
6.11.7 ランゲリア指数の改善
参考文献
6.12 薬品注入設備
6.12.1 薬品の形態
6.12.2 液体薬品の注入設備
6.12.3 粉粒体薬品および固形薬品の注入設備
6.12.4 気体薬品の注入設備
6.12.5 場内発生薬品の注入設備
6.12.6 場内調製薬品の注入設備(二酸化塩素)
参考文献
6.13 海水の淡水化
6.13.1 概  要
6.13.2 逆浸透法海水淡水化プラント
6.13.3 海水淡水化施設
6.13.4 海水淡水化施設の運転・維持管理
6.13.5 海水淡水化施設の計画・設計
6.13.6 評価方法
6.13.7 海水淡水化施設の保全と更新
6.13.8 海水淡水化の将来性
参考文献
6.14 排水処理
6.14.1 概  要
6.14.2 排水処理システム
6.14.3 排水処理設備
6.14.4 排水処理施設の実績と評価
6.14.5 排水処理施設の計画
6.14.6 排水処理施設の設計例
6.14.7 排水処理施設の維持管理
参考文献  427
6.15 浄水場の管理システム
6.15.1 管理システムの役割
6.15.2 管理システム発展の変遷
6.15.3 管理システムの機能
6.15.4 監視制御設備の構成
6.15.5 計算機装置
6.15.6 プログラマブルコントローラ
6.15.7 伝送装置
6.15.8 工業用テレビ
参考文献
6.16 浄水場の計画・設計の要点
6.16.1 予備調査段階における基本事項
6.16.2 浄水場基本設計の手順と要点
6.16.3 浄水場の実施設計の手順
6.16.4 浄水場の設計・計画・建設の実施例
参考文献
6.17 浄水場の維持管理
6.17.1 施設・設備の管理
6.17.2 水質管理
参考文献

7. 送・配水施設
7.1 概  説  467
7.1.1 送・配水管路ネットワーク
7.1.2 送・配水施設の更新計画
7.1.3 送・配水管路の材料
7.1.4 付属設備
7.2 計画と設計
7.2.1 送水管路の計画と設計
7.2.2 給水所の計画と設計
7.2.3 配水管路の計画と設計
7.2.4 特殊工法の計画と設計
7.2.5 送・配水施設の水理
7.3 維持管理
7.3.1 維持管理の実際
7.3.2 特殊な箇所の維持管理
7.3.3 他企業近接施工時の維持管理
7.3.4 管路劣化の原因と対策
7.3.5 図面管理とマッピングシステム
7.3.6 管路診断
7.3.7 配水調整
7.3.8 道路上の管路埋設工事の実務
7.3.9 工事と安全管理
7.4 漏水防止
7.4.1 漏水事故と漏水防止の概要
7.4.2 漏水防止関連技術の開発
7.4.3 漏水調査の技術
7.4.4 漏水修理の技術
7.4.5 これからの漏水防止
参考文献

8. 給水施設
8.1 概  説
8.1.1 給水装置
8.1.2 受水槽以下設備
8.1.3 給湯設備
8.2 給水方式
8.2.1 直結式給水
8.2.2 受水槽式給水
8.2.3 直結・受水槽併用式
8.3 計画使用水量
8.3.1 直結式給水の計画使用水量・同時使用水量
8.3.2 受水槽式給水の計画使用水量
8.4 給水管の水理
8.4.1 口径決定の基準
8.4.2 損失水頭
8.4.3 口径決定計算の方法
8.5 給水装置の基準
8.5.1 給水装置の構造および材質
8.5.2 給水管の種類
8.5.3 給水管の施工
8.5.4 増圧給水設備
8.5.5 給水用具の種類
8.5.6 安全衛生対策
8.6 受水槽以下設備の基準
8.6.1 受水槽以下設備の分類
8.6.2 受水槽への給水方式
8.6.3 受水槽の設置基準
8.6.4 受水槽の構造と材質
8.6.5 受水槽以下配管
8.7 給湯設備の基準
8.7.1 給湯方式
8.7.2 湯沸器の種類
8.7.3 配管方式
参考文献

9. 電気・機械設備
9.1 概  説
9.1.1 水道施設で使用される電気・機械設備
9.1.2 水道の電気・機械設備が具備すべき要件
9.2 電気設備
9.2.1 受変電・配電設備
9.2.2 自家用発電設備
9.2.3 直流電源設備
9.2.4 交流無停電電源装置(UPS)
9.2.5 保安管理設備,その他
参考文献
9.3 ポンプ設備
9.3.1 ポンプの種類と特徴
9.3.2 ポンプ計画
9.3.3 計画水量
9.3.4 管路損失の計算とポンプ容量の決定
9.3.5 ポンプの流量制御
9.3.6 比速度とポンプ特性
9.3.7 ポンプの相似則
9.3.8 始動トルク
9.3.9 ポンプの特殊現象
9.3.10 ポンプの据付け
9.3.11 ポンプ用電動機
9.3.12 ポンプ設備の劣化診断
参考文献
9.4 バルブ設備
9.4.1 バルブの種類と特徴
9.4.2 バルブの駆動装置
9.4.3 バルブの水理特性
参考文献
9.5 計装設備
9.5.1 水道の計装
9.5.2 計装の目的と効果
9.5.3 計装機器
9.5.4 誤差と精度管理
9.5.5 プロセス制御
9.5.6 監視制御システム
9.5.7 遠方監視制御システム(広域管理)
9.6 情報処理システム
9.6.1 水道とコンピュータ
9.6.2 エキスパートシステム
9.6.3 設備管理システム(保全管理システム)
9.6.4 情報処理システムの具体例
参考文献
9.7 水道事業とコンピュータ
9.7.1 コンピュータの利用状況
9.7.2 コンピュータを取り巻く状況
9.7.3 これからの水道事業におけるコンピュータ利用のあり方
参考文献

10. 水質管理
10.1 水質管理の目的
10.2 水道水の水質基準
10.2.1 水質基準項目
10.2.2 水質管理目標設定項目
10.2.3 農薬に係る水道水の水質目標
10.2.4 水道法施行規則
10.2.5 水道におけるクリプトスポリジウム暫定対策指針
10.2.6 水系感染病原体
10.2.7 要検討項目
10.3 水質検査・試験
10.3.1 水質試験の目的
10.3.2 試験方法
10.3.3 水道事業の認可申請に必要な水質検査
10.3.4 給水開始前の水質検査
10.3.5 定期および臨時の水質検査
10.3.6 臨時の水質検査・試験
10.3.7 請求された場合の水質検査
10.4 水道の各プロセスにおける水質監視と水質管理
10.4.1 水源の水質管理
10.4.2 浄水処理工程の水質管理
10.4.3 送・配水施設における水質管理
10.4.4 給水の水質管理
参考文献

11. 水道事業
11.1 概  説
11.1.1 日本の水道事業
11.1.2 法 制 度
11.1.3 水道事業の認可
11.1.4 水道事業の経営
参考文献
11.2 水道の施設計画・設計・建設
11.2.1 施設計画の要点と作業手順
11.2.2 施設設計の要点
11.2.3 建設(敷設工事)の要点
11.2.4 計画・設計・建設の実施例
参考文献
11.3 施設の管理・運用
11.3.1 運用計画,情報管理計画
11.3.2 施設の維持管理,改造,更新
参考文献
11.4 水道事業とエネルギー
11.4.1 ポンプエネルギーの削減
11.4.2 新エネルギー,未利用エネルギーの活用
11.4.3 電力貯蔵システム
参考文献
11.5 水道事業におけるリスクとその対策
11.5.1 概  説
11.5.2 施設事故とその対応
11.5.3 渇水への対策
11.5.4 水質事故,水質関連健康リスクへの対応
11.5.5 災害への対応
参考文献

索  引
Copyright