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書籍詳細
 
地震と住まい
−木造住宅の災害予防−
日本建築家協会災害対策委員会著
B6・150頁 / 1760円
発行年月日 : 2010年3月
ISBN : 978-4-7655-2540-4
 

内容紹介
木造住宅に住み,生活の質を高めながら,安全性を確保するにはどうすればよいか?
阪神・淡路大震災以降,木造住宅密集地の地震災害の危険性が叫ばれている。過去の地震災害の状況や対策を基に,その減災・防災を考えながら,構造設計や耐震補強,近隣社会との共助や自治体等との連携,関連法令など,住まいの具体的な補修・改修の要点と災害予防の方法をまとめた。
 
目次
第1章 地震の被害と地震への備え
1-1 地震被害を考える
地域の特色と総合的な減災
1-2 地震災害の被害
建築物の被害(倒壊、損傷、火災、液状化など)/その他の構造物などの被害(落下物、ブロック塀など)/人的被害
1-3 予想される地震と被害予測
いろいろな被害想定をみる/被害想定を知る/被害予測は前提条件で大きく変わる
1-4 木造住宅は地震に弱いのか?
建築基準法で求められている耐震性とは?/木造密集地は要注意!!/木造住宅密集地域における防災性向上への取り組み
1-5 地震に強い住宅を見分けるために
住まいについての法律や規制/住宅を取得するときに気をつけること
1-6 木造住宅の耐震診断・耐震補強を進めよう
耐震診断はなぜ進まないか?/耐震診断の種類

第2章 木造受託の耐震性
2-1 木造住宅の仕組みと耐震性
在来(軸組)工法/ツーバイフォー工法(枠組壁工法)/丸太組工法
2-2 木造住宅の構造規定
構造規定改正の変遷/木造住宅の構造計算
2-3 木造住宅の耐震設計
耐震診断の方法
2-4 木造住宅の耐震改修
耐震補強の4つの方法
2-5 木造建築を設計する立場からの強い提言
改善・改修の注意点と費用/望ましい耐震診断・耐震改修のために

第3章 家具や設備の被害と対策
3-1 家具による被害と地震対策
宙を舞う家具/家具による被害を防ぐ
3-2 ライフライン設備の被害と対策
給排水設備/ガス設備/電気・通信設備/ホームエレベータ/身近な設備機器の進化、予測できること、思いがけないこと、心がけ

第4章 防火と避難
4-1 防  火
火災の状況/出火原因と復電火災/初期消火での対応/延焼拡大の要因/延焼防止の要因/住宅の消火設備
4-2 避  難
まずは耐震補強/非難にあたっては火元の確認/避難経路の確保/避難場所までの避難経路と携行品
     
第5章 地震被害と地域社会
5-1 木造住宅密集地域と地域社会
5-2 災害発生時と地域社会
地域社会でどのような被害が予想されるか
5-3 災害時に果たす地域社会の役割
地域の人達が頼り/救助は直ぐには期待できない
5-4 災害に強い地域社会をつくる
「自助」「共助」「公助」/地域の防災力を知る:被害要因と防災資源/まず自分・家族・家が被災しないことが大事(自助)/助け合う(共助)/行政との連携(公助)

第6章 防災活動と耐震対策
6-1 自分の住んでいる地域を知る
住んでいる地域の防災安全度を知る/危険な市街地の優先的な整備……整備地域と重点整備地域/平時における改善策を知る
6-2 安全性を考える
耐震性と耐火性の向上/室内、家の周辺の安全性
6-3 建物とその周辺でできること
住宅の耐震化を促進するために何ができるか?
6-4 震災復興による地域の再生
不燃化と建て替え/道路整備と沿道の不燃化/42条2項道路/ミニ開発/空地・緑地/その他

第7章 土地建物の権利と責任
7-1 土地と建物の権利を守る
土地と建物の権利と保全/所有権の保全/借地権と借家権の権利と保全/災害と賠償責任/「住宅瑕疵担保履行法」制定の背景と目的
7-2 保険とローン
地震保険/二重ローン

第8章 木造住宅密集地の改善例(東京都墨田区の改善提案シミュレーション事例から)
8-1 木造密集住宅地の居住環境と防災安全性
木造住宅密集地域の改善のイメージ
8-2 小さなエリアでシミュレーションを行う
8-3 木造住宅密集地域の改善に向けて
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