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書籍詳細
 
水辺が都市を変える
−ため池公園が都市空間に潤いを与える−
和田安彦・三浦浩之共著
A5・150頁 / 2860円
発行年月日 : 2005年3月
ISBN : 4-7655-1690-3
 

内容紹介
現在は,都市生活の中で潤いが地域づくりのメインテーマの一つである。古くから街からニュータウンまで潤いという視点ではマッチはしていない。そのため都市の親水空間としてため池を公園として再生している地域がある。本書は,地域住民の公園に対する意識、そこに飛来する水鳥との関わりのあり方を通して環境配慮意識の形成について論じている。
 
目次
はじめに

第1章 都市の中での公園づくり〜特に水辺のある公園について〜
1.1 日本における公園の成り立ち
1.2 公園と市民の関わり
1.2.1 公園と市民の間の距離感
1.2.2 市民参加の公園づくりと維持管理
1.3 自然的環境への市民の気持ち
1.4 市民と水辺

第2章 ため池からの公園づくり
2.1 都市の中のため池
2.1.1 ため池を巡る情勢
2.1.2 ため池公園への活用例
2.2 市街地にあるため池の公園としての再生
2.2.1 摂津市 市場池
2.2.2 高槻市 小寺池
2.2.3 堺市 菰池
2.2.4 羽曳野市 伊賀今池
2.3 公園として再生されたため池の評価
2.3.1 公園の利用状況
2.3.2 公園の誘引力
2.3.3 公園に対する満足度
2.3.4 公園に対するイメージ
2.3.5公園の効用
2.4 ため池公園がもたらしてくれるもの

第3章 水鳥とのふれあい
3.1 ため池公園と水鳥
3.2 水鳥の多い公園へ訪れる人の意識
3.2.1 対象としたため池公園
3.2.2 来園目的
3.2.3 公園の自然環境に対する意識 
3.2.4 水質と来園者の意識の関係
3.3 水鳥とのふれあい行動によるため池の環境悪化
3.3.1 ため池の水質
3.3.2 ため池の水質悪化
3.4 水鳥とのふれあい行動と水質保全の両立へ向けて
3.4.1 水鳥への給餌行動
3.4.2 給餌場設置による水質保全
3.4.3 流入水の浄化による水質保全
3.5 水鳥とのふれあい行動と水質保全の両立

第4章 環境教育の場としての水辺のある公園
4.1 環境教育とは
4.2 環境教育の場としてのため池公園整備
4.2.1 ため池公園整備の方向
4.2.2 環境教育効果を高める方法
4.2.3 ため池公園の持つ環境資源価値の環境教育への活用方法
4.3 水鳥とのふれあいによる環境教育

第5章 水鳥とのふれあいから環境配慮意識の形成へ
5.1 ため池公園からの環境配慮意識の形成へ
5.2 来園者の水質保全への意識
5.2.1 来園者の意識
5.2.2 意識構造の解析
5.2.3 給餌活動禁止への賛否
5.3 情報提供による意識変化
5.4 給餌行動禁止への意識
5.4.1 来園目的と給餌行動禁止への意識
5.4.2 賛成意識・反対意識
5.4.3 禁止されている給餌行動を実行する理由
5.5 給餌行動の抑制と意識
5.5.1 分析手法
5.5.2 環境配慮行動形成のための認識状況
5.5.3 環境配慮行動に向けた環境配慮意識形成
5.6 水鳥とのふれあい行動を通じた環境配慮意識形成
5.6.1 意識・行動分析
5.6.2 心理的解析

第6章 癒し空間としての水辺のある公園づくり
6.1 密集市街地でのオープンスペースの魅力とは
6.1.1 オープンスペースとは
6.1.2 オープンスペースの魅力の調査
6.1.3 オープンスペースの魅力要素
6.2 密集住宅地域に位置する公園施設における利用者意識
6.2.1 調査概要
6.2.2 景観評価の結果
6.2.3 景観評価に影響を与える要因
6.3 癒し空間としてのため池公園の魅力

おわりに
Copyright