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書籍詳細
 
都市交通の躍進を考える
−2層立体化の秘策−
原周作著
B6・238頁 / 2640円
発行年月日 : 2003年7月
ISBN : 4-7655-1653-9
 

内容紹介
科学技術の躍進は自動車,電車などの輸送機械を飛躍的に発展させた.にもかかわらず,その受け皿である道路や鉄道は,文明開化時代そのままの姿であると言っても過言ではない.交通事故,交通渋滞,通勤地獄など,都市における深刻な交通問題の解決のためには,その受け皿部分の躍進が不可欠である.本書は,そのような視点から道路や鉄道の立体化についての考察を深め,提案を行う書である.「反転跨道橋」によって道路を安全にノンストップ化できること,高架の構造やトンネル断面の工夫次第で都市鉄道や地下鉄の輸送力増強が図れることなどが示される.
 
目次
第1章 平地幹線街路の近代化
1 都市における自動車の役割と大量増加
2 信号制御に苦悩する平面幹線街路の現状
3 車専用の高架の高速道路が抱く効用と問題点
4 立体交差化の事例とその問題点
5 幹線の平面交差は事故を招く最悪の構図
6 反転跨道橋で完全な立体交差化を実現
7 歩行者の歩行能率向上と安全確保
8 幹線街路のノンストップ走行で高機能都市へ
9 高機能街路の効果的利用は街全体を眺めた活用で
10 反転機能を使わない超大型車の臨時走行経路
11 反転跨道橋だけによる完全な立体交差方法
12 渋滞の元凶,多枝交差点の信号制御を解消
13 21世紀の新都市への脱皮

第2章 歩行者交通の復権へ
1 車社会の到来で追い詰められた歩行者交通
2 2階を表通り歩道とする街並への移行
3 2階式立体歩道街を実現したい場所とは
4 車椅子の階段昇降手段の統一規格化

第3章 都市圏鉄道の輸送力倍増と高速化
1 ラッシュアワーでの通勤地獄の現状
2 平地鉄道敷地が地元市街地に及ぼす悪影響
3 従来の高架化工事の手順と用地取得のむだ
4 平地複線の高架化のメリットと問題点
5 複線鉄道が望む高速化と大量輸送へのネック
6 2層高架の複々線化で輸送量と高速性に飛躍を
7 2層高架の複々線化へのモデルケース
8 1線先行高架化工事の跡地を活した3線化

第4章 大深度地下鉄道の輸送力向上の切り札
1 大都市の地下鉄道は文明の象徴
2 地下鉄工事技術の発展
3 従来型地下鉄の輸送力増強の限界
4 2層化すれば同じ断面で輸送力が倍増
5 首都東京に巨大車両の地下鉄で環状幹線を
6 関西圏2空港連絡の必要性と問題点
7 シールドトンネル1本でできる複々線の地下鉄
8 なにわ筋地下を活用する空港アクセス特急
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